和文化・日本の陶芸

施釉−釉薬をかける(赤い抹茶茶碗、ぐい呑みの作り方)

当ブログ

「赤いぐい呑み抹茶茶碗の陶芸家」では、

赤い抹茶茶わんと赤いぐい呑み

陶芸作品を専門に作陶していますが、


前回の素焼き作業に続き、

赤い抹茶茶碗の最大の特徴になる

施釉(釉薬をかける)段階に入ります。



素焼きが終わったら、

いよいよ釉薬(ゆうやく)がけを行います。

釉薬(ゆうやく)とは、陶器にかける上薬のことです。


赤い抹茶茶碗の素地を、

釉薬のガラス質でコーティングすることで、

水漏れを防いだり、

赤い抹茶茶碗の素地の強度を高めたりします。


そして何より、釉薬は、その発色の具合により、

いろいろな”景色”を器に写し取ります。


赤い抹茶茶碗の見所を豊かにしてくれる

とても重要な工程となります。


これから釉薬がけ






赤い抹茶茶碗の最大の特徴となる

夕焼けのような鮮やかな赤色を発色させるために、

独自に調合した、赤の顔料を含んだ釉薬を使います。


釉薬がけの様子






一般的には、

楽焼(らくやき)などに用いられる赤の顔料は、

窯の温度が750から800度という低い温度で

赤色を発色しています。


それ故に、楽焼はもろく、丁寧に慎重に

取り扱うことが要求されます。



楽焼よりも強度の高い陶器を作る場合には、

1,200度を超える高温では、

赤の顔料が沸点を超え、昇華蒸発してしまうため、

陶器で鮮やかな赤色を発色することは

現実的にはあり得ないことだと言われてきました。



この鮮やかな赤色の抹茶茶碗ぐい呑みは、


独自の釉薬の調合により成功させた、

鮮やかな赤色を見事に発色させる新しい陶芸技術です。





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akaitouki at 21:41│Comments(2) 赤いぐい呑み茶碗の作り方 

この記事へのコメント

1. Posted by ポンポン   2009年11月17日 16:01
デグサ社などの顔料をしようするのですか?
2. Posted by みつお@赤い抹茶茶碗   2009年11月18日 19:47
ボンボンさん、こんばんは。

顔料は市販のものを使います。
赤をベースに釉薬を独自で調合しています。

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