美術の杜(もり)へ掲載

和文化・日本の陶芸

国際美術評論家大賞受賞作品−窯変紅葉茶碗 金田充夫

2014年8月発刊の美術の杜vol.35創立10周年記念号に

陶芸部門の国際美術評論家大賞を受賞した作品

「窯変紅葉茶碗(ようへんこうようちゃわん)」が

掲載されました。


美術の杜vol35夏号


美術の杜vol35夏号掲載




国際美術評論家大賞

■ 金田充夫(かねだみつお)


国際美術評論家大賞受賞作品 金田充夫


国際美術評論家大賞受賞作品 金田充夫





選考委員会のクリスティーヌ・モノーさんから

作品への好評価の批評をいただき、喜ばしい限りです。


クリスティーヌ・モノー氏の批評

”秋景の美を封印する、七色釉の魅惑”

日本の秋の紅葉の、真紅や黄、目を射るオレンジの、

普遍的な色の鮮明が、複雑な変容を見せながら、

神秘の発色に昇華した「窯変紅葉茶碗」は、

日本人陶芸家の創出した、至高の名品だ。


手応え豊かな沓形の重厚感、

見込みに覗く黒、高台脇に残る白の按配、

赤耀色が虹の輝きを放つ光沢の天下無比など、

”自然の色”が、一個の意匠に凝集された様は、

窯変茶碗の歴史を塗り替えるほどの

高貴な存在感に満ちる。

宝石紅や火炎紅にも勝る、銅紅釉の美しさは、

永遠に世界を瞠目させ続けるだろう。


さらに本作が秀逸なのは、

茶溜まりに広がる水色の味わいで、

紅葉を映す湖面、あるいは秋空の澄明を体感させ、

作品の広がりを、真に自然へと還元し、

壮麗極まりない。


          −文/クリスティーヌ・モノー








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akaitouki at 14:30|PermalinkComments(0)

和文化・日本の陶芸

現代工芸作家大賞受賞作品−窯変紅葉茶碗 金田充夫

2014年4月発刊の美術の杜vol.34創立10周年記念号に

2013年現代工芸作家大賞を受賞した代表作品

「窯変紅葉茶碗」が掲載されました!


美術の杜vol34春号


美術の杜vol34春号掲載




2013現代工芸作家大賞

■ 金田充夫(かねだみつお)


現代工芸作家大賞受賞作品 金田充夫





選考委員会委員長の長谷川栄さんから批評をいただき、

誠に嬉しいことに作品への高い評価をいただきました。


長谷川栄氏の批評



”マルチアーティストが陶に演出する色彩世界”


1976年には既に染色のエキスパートから、

工芸制作者へと意欲的に転向をはかって、

今日の陶芸制作への驀進が始まり、

幸いなことにして、染色で得た化学知識や可能性を発展させて、

陶磁における発色の夢の展開を実証している。


例えば一つの釉薬にもかかわらず

酸化・還元の加減や温度変化で7色を作り出し、

”窯が絵を描く手法”まで開発に成功させた。


この「窯変紅葉茶碗」もまさに秋色に輝く山地の景を

器に取り込んで、スケールが大きく野趣豊かな実景を

彷彿させるカラーのうねりを表現しているので、

手中に収めた吾々を景趣に酔わせてしまう。


               −文/長谷川 栄



陶芸作品「窯変紅葉茶碗」は、オーストリア・ウィーン、

地中海・マルタ島、フランス・パリと、

海外への作品発表を積極的に行ってきましたが、


今後は台湾、ドイツ、イタリア、アメリカへも

続々作品発表していきます。








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akaitouki at 17:43|PermalinkComments(0)