和文化・日本の陶芸

一種類の釉薬で七色に窯変するぐい呑み

信じられないことに、一種類の釉薬(ゆうやく)が、

赤色、橙(だいだい)、黄色、緑色、白色、灰色、黒色など、

七色に変化する。


そんな不思議なぐい呑みを作陶しています。



赤い釉薬を使えば、赤い色を発色します。

緑の釉薬を使えば、緑の色を発色します。

それが至って当たり前なのですが、


一種類の釉薬を使いながら、

こんなに色変化に富んだぐい呑みができました。


七色に窯変するぐい呑み





このぐい呑み(ぐいのみ)の陶芸作品は、

陶器では珍しい鮮やかな赤色から、

橙(だいだい)、黄色、緑色、白色、灰色、黒色という

七つの色変化を小さな器の肌へ表現しています。



陶芸作品の中でも、

壺(つぼ)や大皿(おおざら)といった大きな陶芸作品では、

その広い器の肌に、様々な色の変化を写し取り楽しめますが、


ぐい呑みという小さなの器の肌にあっても、

このように多くの色合いを楽しむことができます。


七色に窯変するぐい呑み(胴肌)




ぐい飲みの、ほんの数センチの幅の間に、

窯変(ようへん)による何色もの色変化が現れ、

このぐい呑みは、見る角度によっても、

まったく異なる景色を楽しむことができる

おもしろいぐい呑みになりました。



七色に窯変するぐい呑み(見込)




このぐい呑みを覗いてみると、

胴肌の多彩な色変化とは対照的に、

深く濃い赤から、さらに色濃く変化をしていて、


酒器としてお酒を注いで観る景色は、

満天の星空に吸い込まれていくような、

そんな感覚に思えてきます。








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akaitouki at 12:44│Comments(0) 赤いぐい呑みの陶芸作品 

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