エトワール芸術大賞

和文化・日本の陶芸

エトワール芸術大賞受賞作品−窯変紅葉茶碗 金田充夫

2014年12月発刊の美術の杜vol.36創立10周年記念号に

フランス「エトワール芸術大賞」を受賞した陶芸作品

「窯変紅葉茶碗」が掲載されました。


美術の杜vol36冬号


美術の杜vol36冬号掲載




エトワール芸術大賞

■ 金田充夫(かねだみつお)


エトワール芸術大賞受賞作品 金田充夫


エトワール芸術大賞受賞作品 金田充夫





選考委員会のクリスティーヌ・モノーさんから

とても刺激的な批評をいただき光栄です。

クリスティーヌ・モノー氏の批評



”不変の自然美を、一瞬の七色で再現する名品”


目にした人全てに、永遠の感動を刻む「窯変紅葉茶碗」は、

日本人の生み出した陶芸美の、究極の高みである。


前史に例なく、後代千年も、恐らく後継はない。

一代限りの輝きであり、極美の宴である。


もっとも自然の色彩の清々しく、華ある秋の絶景が

本作には、こぼれんばかりの生々しい色の洪水で顕現されている。


金属的な神秘の赤モミジの発色。山から降りてくる茶や黄色の流れ。

まるで水色の桜花のような茶溜まりの秋空。

高台からの白の配分も、一層全体の色を煌々と照らし、声もない。


作家は”窯に絵を描いてもらう”と苦もなく述べるが、

その謙虚な作陶姿勢にも胸打たれる。

作家の作品は、日本の誇りであり、小さな奇跡の実体化でもある。



                 文/クリスティーヌ・モノー








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akaitouki at 18:07|PermalinkComments(0)