作品

和文化・日本の陶芸

ひとつの釉薬が赤、黄、緑、青など七色に変化する抹茶茶碗

赤い抹茶茶碗や、赤いぐい呑みを作陶していますが、

赤色の釉薬が、赤、黄、緑、橙、青、白、黒と、

七色に変化する見事な抹茶茶碗ができました。


七色に窯変する抹茶茶碗




七色の抹茶茶碗の胴肌





ひとつの絵の具(顔料)で七色を出すといっても、

普通はあり得ません。



自然界では、秋の紅葉の季節には、

緑の葉が、黄色に変わり、赤色に変わり、

一枚の木の葉が、色とりどりに変わっていきます。


自然では、常にある普通のことです。




陶芸において、

赤の色素を還元して不飽和状態にして、

他の元素と反応させると分子構造が変化して、

他の様々な色に変わっていきます。


科学すれば、何の不思議もありません。




自然の木の葉に現れた色とりどりの変化も、

これは、太陽の光によって起こる化学変化。




陶芸を科学して誕生した、

一種類の釉薬で七色に変化する陶芸作品たちに、

陶芸家としての楽しみがどんどん湧いてきます。


七色の抹茶茶碗の見込










101128_youhen01見たことがない陶芸作品の数々、「紅葉の器」の特徴はこちら











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akaitouki at 16:57|PermalinkComments(0)

和文化・日本の陶芸

色変化のぐい呑み、赤と黒のコントラストに深みあり

赤いぐい呑みや抹茶茶碗を中心に作陶していますが、

赤色だけでなく、釉薬と焼成技法の工夫で、

赤色を他の色に変化させて、

見たこともないような情景を現わしています。



鮮やかな赤というよりは、

落ち着いた赤、深い赤のぐい呑みができました。


深い赤のぐい呑み



ぐいのみの胴肌





見込みを覗くと、赤と黒のコントラストに深みを感じます。


ぐい呑みの見込





ひとつの赤色だけでなく、様々な赤、他の色へ、

ぐい呑みという、狭い器の中にも

広く赤の世界を展開しています。




時間をかけ、手間をかけ、

一回の焼成で出来上がるのは、ひとつの作品だけ。


効率はよくありませんが、

世界に二つとない、作品たちとの出会いが楽しみです。








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akaitouki at 19:56|PermalinkComments(0)

和文化・日本の陶芸

春を想わせる桜色の抹茶茶碗ができました

赤い抹茶茶碗や赤いぐい呑みを作陶する陶芸家生活ですが、

寒さと温かさが同居するこの季節、

庭の桜のつぼみも大きくなり、

春を待ちわびているようです。


そんな春を想わせる桜色の抹茶茶碗ができました。


春を想わせる桜色の抹茶茶碗





赤の釉薬が桜色のようなピンクに変化し、

長石による霜降り模様が桜吹雪のよう。


緑色に窯変した色合いは、

桜の花びらを支える枝葉を想わせます。


桜色の抹茶茶碗のピンクと緑の調和





桜色の抹茶茶碗の見込みを覗いてみると、

満開の桜が辺り一面に広がっているよう。


想像がどんどん膨らんでいきます。


見込に広がる満開の桜景色





庭の桜が満開になるころには、

親族揃う宴の席に桜色の抹茶茶碗をそっと添えて、

春の訪れを迎えたいものです。








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akaitouki at 12:47|PermalinkComments(0)

和文化・日本の陶芸

やきものに、心安らぐのは

赤いぐい呑みや赤い抹茶茶碗をはじめ、

陶芸作品の制作を日常としていますが、

その作品の内容を追及していく時に、

自分自身の生活態度と切り離すことが出来なく、

その思考過程で詩が出来ます。


ことばの書-やきものに心安らぐのは





陶芸は、

燃え尽くし、焼き尽くした

その後に

土の華が咲く


やきものに心安らぐのは

その華のせいかも





陶芸でも、絵画でも、書でも、

表現する方法は違いますが、

伝えたいものは同じです。





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akaitouki at 10:17|PermalinkComments(0)