焼成

和文化・日本の陶芸

赤い茶碗の焼成、キャンバスは器、筆は窯の炎

絵付けの焼き物など、一般的な焼き物の着色は、

三色を施すには、三種類の顔料(絵具)を使います。


絵を描くときの一般の絵具

一般の絵具のイメージ




しかしながら、当、南天窯(なんてんがま)の焼き物は、

一種類の顔料(釉薬)で、七色を同時に発色させます。


一種類の釉薬ですが焼成時に多彩に窯変





まるで画家が絵を描くが如く、

様々な中間色をも出し、

多彩な色合いを作り出します。



キャンバスは器自身、筆は窯の炎。炎が描く陶芸作品。

窯変南天赤(ようへんなんてんあか)と名付けました。


自然界の色変化のごとく多彩に発色





窯変南天赤の焼き物は、

赤の顔料を高温にて化学反応をさせて、

その分子構造を様々に変化させることで、

たくさんの色を、一度の焼成で同時に作り出します。


その色合いの変化(化学反応)は、

自然界でも、春夏に緑の木の葉が、

秋になると黄、赤にと紅葉していく色合いの変化と

同じ原理なのです。








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akaitouki at 16:05|PermalinkComments(0)